2月定例会 文教委員会
2月定例会も佳境。(2月に始まったので、3月になっても2月定例会)
今週木・金曜日には、予算審査特別委員会も開催されます。
さて、遅くなりましたが、10日(木)の文教委員会での質疑を、簡単に纏めます。
①学力の向上について
・学力日本一の秋田で学んだこととして、「教師は教師たれ」「教師がよりよい授業をするための準備や勉強にどれだけの時間とエネルギーを費やせるか」が大事であると、紹介。
・よって、そのためにも「教師の多忙化の解消」に努めなければならない
・学力向上を目的に、夏休みの短縮(授業の増加)が検討されているが、果たしてその目的に資するのか疑問。なぜならば、夏休みは教師にとって研修・研鑽の機会でもあり、それを削って授業の量を増やしても、質が落ちれば意味がない。
・よって、夏休みの短縮をするならば、一方で多忙化解消や、教員の研修機会の確保、いい授業の共有化の促進など、授業の質を高めるための施策を、並行して進めてもらいたいと要望
・秋田では「三世帯同居が多いこと(親と教師以外の大人と関わること)」も、学力向上の理由の一つとして聞いた。核家族化の進んだ都会で、これに代わるのが「地域との繋がり」である。
・「地域との繋がり」を深める施策として、堺版コミュニティスクールと、区教育健全育成会議を確認し、その推進を要望。
②中学校の再編について
・小規模中学校の再編(統廃合)の基準と、現在の状況を質問し、「該当中学校なし」を確認。
・しかし、将来予測において、幼保→小学校、小学校→中学校への進学において、私立小中学校を選び、「公立小中学校に進学しない率」が考慮されていないと指摘。
・「公立小中学校に進学しない率」は、公立小中学校が地域に信頼されているかを示す指標でもあり、学校ごとに分析し、より良い学校づくりに活かすべき。
・もし将来予測に変化があり、中学校の再編の可能性があるならば、小学校の再編と合わせて考えるべき。でなければ、二度にわたり地域が混乱してしまう。
③魅力ある学校づくりについて
・秋田では、校長の裁量による予算があり、学校の特色・魅力づくりに活かされている。一例として、ある学校では、合唱に力を入れ、外部講師を招いたり、質の高い音楽鑑賞を行い、合唱コンクールでの常連校となり、それが「学校を誇りに思うこと」、さらには子どもの自尊感情にもつながっている。
・堺での学校の魅力づくりにかかわる予算を確認するが、メニューは多いものの、自由度が低く、使い勝手が悪いように思われる。
・校長裁量予算の自由度を高め、総額を増やすべきと主張。同時に、校長がその裁量予算を活かせるよう、現場の多忙化解消にも合わせて取り組むべきと主張。
④放課後児童対策事業について
・長期休暇期間中の開所時間の延長(朝9時スタートを8時に)について、高く評価
・一方で、一般企業や役所がすでに業務を始めている1月4日、5日に開設していないなど、年末年始やお盆で、開設日の拡大が望まれる。次の課題として指摘。
・プロポーザルで運営事業者が変わった際の、引継ぎ方法について、仕様書で謳うように要望。公立保育所の民営化の際には、5か月にわたって共同保育を行っている。短い時間であったとしても、共同保育をすべき。
・プロポーザルの期間は、現行の3年ではなk、5年に延長すべき。堺の指定管理期間はほとんど5年。体育館や文化会館の管理が5年単位なのに、子ども相手に人間関係を作り、安定的な運営が必要な学童保育で、それよりも短いのはおかしいと指摘。
といったところです。
なかなかこうやって文章で短く書くとわかりづらい面もありますが、そんな方はぜひ、インターネット中継の録画をご覧ください!
堺市議会のホームページからご覧いただけます!
堺市議会議員 ふちがみ猛志