ペットをゴミと一緒に焼却なんて!
先日、ペットの火葬についてブログを書きました。
堺市が南区のクリーンセンターが老朽化し、臨海に移設される際に、ペットを専用炉で個別に火葬するのを止め、ゴミと一緒の炉で焼却するようになったという話です。ブログを書いた段階では、「せめてそのことを、持ち込んだ人にわかるようにしてほしい」と求め、すぐに改善してもらいました(過去のブログをご覧ください)。
https://fuchigami.info/ペットの火葬/
ですがその後、やはり「個別に火葬するべきだ」、せめてその選択肢を選べるようにすべきだと思い、先日の決算委員会で取り上げたのでした。
現在、20ある政令市で、堺市と同様に「ごみと一緒の炉で焼却している」というのは、4市だけです(「ごみと一緒」しか選択肢がないのが4市)。
さすがに堺市で、また改めてペット専用炉を建設するのは大変ですが、せめて民間霊園と委託契約を結び、市民が安価にそれを利用できるようにしてはどうかと要望しました。
実際にお隣の大阪市や松原市をはじめ、多くの自治体がそのような手法を取っています。それも2000円前後の安い利用料金でやっているのです。
もちろん、市民が直接民間霊園に依頼することはできますが、葬儀付きで高額になったりもしますし、ご高齢の方になれば自分で探すのも大変です。何より、ペットの亡骸は環境衛生にも関わることですから、やはり行政が責任をもって、最低限度の選択肢を設けるべきです。「ごみと一緒に焼却」は、ペットを飼われている多くの方にとって、「最低限度以下」のように思えます。
私が質疑した9月10日の時点では、明確な回答を得られませんでしたが、その後、9月27日の健康福祉委員会で維新の会の青谷議員、無所属の長谷川議員が次々と取り上げてくれて、市長は「民間委託での個別火葬を検討する」と表明してくれました。
このことには、「ごみと一緒の焼却はひどい」と涙ながらに訴えた女性も、大変喜んでくれました。
長谷川議員が委員会で確認してくれたところによれば、担当者が9月20日に市長に状況を説明したところ、すぐに導入に向けた検討の指示があったそうです。市長の速やかな判断には、敬意を表したいと思います。
また、2年前からこの件を取り上げていた長谷川議員、そして新たに訴えてくれた青谷議員、この両名にも感謝したいと思います。
実際の制度の検討はこれからですが、できる限り利用しやすい料金で、できる限り多くの命が尊厳をもって最期迎えられるよう、引き続き求めてまいります。
堺市議会議員ふちがみ猛志