9.11から42年
9.11から42年が経った。
ん!?
と思いの方、 9.11には、二つの大きな出来事があったことをご存知だろうか。
一つはご存知、14年前のアメリカ同時多発テロ。
もう一つが、42年前、アメリカが関与した、チリでのクーデター。
冷戦時代、アメリカは(もちろんソ連も)多くの国に内政干渉をしてきた。
とりわけ、彼らが裏庭と呼ぶ中南米においては、民主的に生まれた左派政権も、次々とアメリカの支援を受けた軍事クーデターで転覆させられ、長らく軍事独裁、新自由主義政権が続いてきた。
その象徴的事件が、チリのクーデター。
こうした内政干渉が、世界各国で繰り広げられ、世界中で摩擦を生み、時に大きな恨みを買い、行きついた悲劇が、2001年の9.11。
二つの9.11には、何か皮肉のようなものを感じる。
「寛容」「多様性」
それらが世界のキーワードになると思ったけど、まだまだ大きな流れは、それと違う方向にある。
残念だけど。
堺市議会議員 ふちがみ猛志