阪神高速大和川線がまもなく開通
3月29日に全線開通を控えた阪神高速大和川線を視察しました。
阪神高速大和川線は、ほぼ大和川添いに走り、湾岸線と、松原線(そこから近畿道へ)を繋ぐ東西道路となります。
これが完成しますと、神戸や和歌山方面から奈良方面へと、大阪市内中心部を通らずに抜けることができるようになり、大阪市内の渋滞緩和に繋がることでしょうし、堺市内においても中央環状線、大和高田線、大堀堺線などの東西の道路の渋滞解消に繋がるはずです。
また、三宝JCT周辺を中心に、堺市の物流拠点としての価値が飛躍的に高まることとなります。
それにしても、すごい土木工事だったのだと、現場を歩いて実感しました。
トンネル火災からの避難路もご覧の通りでした。
堺市としては、この完成を踏まえて、以下の点について考えていかなければならないでしょう。
①物流が変わることを踏まえた産業振興へのアプローチ
②交通量が変わることを踏まえたまちづくりへのアプローチ
③大規模工事が終わることを踏まえた財政へのアプローチ
①と②は先に述べた通りですが、③については、堺市の予算で大きな割合を占めていた大和川線の工事が終わるわけですから、今後の予算について議論する上で、欠かせない点であろうと思います。
私としては、②に様々な期待が高まります。
ほぼ間違いなく、中央環状線の交通量が減ることになるでしょうから、例えば、そのうちの1レーンをバス専用レーンにしたり、あるいは将来的にはモノレール(の橋脚スペース)にもできるでしょう。大和川線の開通は、東西交通の構想を大きく広げるものです。
また、私は、堺東のいわゆる「かに道楽前交差点」を、スクランブル交差点にできたらいいのに・・と長年思ってきました。現時点では自動車の交通量が多く、非現実的ですが、これも交通量の変化次第では、現実味を帯びてくるかもしれません。
いずれにしても、交通量の変化によって、このようなまちづくりの具体的な取り組みが、あれこれと浮かび上がってくることでしょう。
四半世紀ほどかかった大事業が、いよいよ完了するわけです。
ぜひ、多くの方にその利便性を感じてもらいたいところですし、さらに未来の産業やまちづくりへと繋げていきたいと思います。
堺市議会議員ふちがみ猛志