子育てを考える週半ば ~保育料
もう週末なのだけど、この話自体は今週水曜日、週半ばの話なので。
保育園の保護者会でのこと。
ちょっとした勉強会的になり、「え!そんなに!」と驚いたこと。
なんと今年度からの制度変更で、子だくさん家庭の保育料が上がっているということ。
それも、子どもが多ければ多いほど、上り幅が大きいということ!
なんとなく、チラチラそんな話は聞いていたけど、あまり仕組みが分かっていなかった。
それがだいぶ理解でき、そして驚いた。
4年前に廃止された、子ども一人あたり38万円の年少扶養控除。
保育料の算出においては、激変緩和として昨年まで年少扶養控除が残っていた。
しかしそれも、今年度から完全廃止。
それでもなお、保育料の算出において、すべての家庭に、一律に二人分の年少扶養控除と同額、つまり76万円の控除がなされ、、、、、
と書くと、わけがわからん。
途中を省いて書くと、、、
保育料の算出において、、
子どもが1人の家庭は、、、昨年度より、所得が38万円下がった扱いとなる。
子どもが2人の家庭は、、、昨年度と、所得が同じ扱いのまま。
子どもが3人の家庭は、、、昨年度より、所得が38万円上がった扱いとなる。
子どもが4人の家庭は、、、昨年度より、所得が76万円上がった扱いとなる。
子どもが5人の家庭は、、、昨年度より、所得が114万円上がった扱いとなる。
保育料は、所得をもとに算出される(正確には、所得に連動する、市民税をもとに算出)。
所得が上がると保育料が上がる。
つまり、上がったものと扱われると、高くなる。
長くなったけど、結果。
仮に、昨年度とお給料が変わらないとすると、、、
子ども1人 … 保育料が下がる(可能性あり※)
子ども2人 … 〃 同じ
子ども3人 … 〃 上がる(可能性あり※)
子ども4人 … 〃 けっこう上がる( 〃 )
子ども5人 … 〃 うんと上がる( 〃 )
以下、子どもが増えるにつれ、保育料の上がり幅が大きくなる可能性あり!!
※市民税(所得)が上がるにつれ、階段のように保育料が上がるので、場合によっては上がらないこともある。しかし一方で、子どもが多かったり、所得の状況によっては、その保育料の階段を2つ、あるいは3つと、一気に駆け上がってしまう!!
念のため書きますけど、これは子ども1人あたりの保育料が、ですよ。
豊中市では、ある5人兄弟の家庭で、1人3万円以上も保育料が増えたとか!
全員で、月どんだけ負担が増えるっつうんや!!
ともかく、この制度変更がおかしいのは、この少子化のご時世で、子どもが多ければ多いほど損をする、ということ。
これは国の施策。
じゃあ、自治体は指をくわえているの????
自治体によっては、この制度改悪を緩和すべく、子どもの多い家庭に、何らかの援助策を講じているところもある。
自称!子育てのまち堺は、、、、、????
今回の制度改悪に対する援助策はない!
う~ん。
少なくとも、子育てのまちというからには、
子どもをもっと産みたくなるまち」でありたいし、
「子どもが多ければ多いほど損をするまち」
「ほんとはほしいけどやめとこう」
と思ってしまうまちであっちゃいかんと思うな。
堺市議会議員 ふちがみ猛志