濡れ衣マージャン騒動で議員総会
先日発信した「濡れ衣マージャン騒動」について、議員総会が開催されました。
簡単に本件を振り返りますと、
1.A職員が、飲み会の席で「コロナの自粛中の5月3日に麻雀をした」と、維新の青谷議員に言い、そのメンバーとして、私を含む4人の議員の名前を挙げた。青谷議員は、池田議員に相談しながら、飲み会での話をA職員にLINEで確認取り、A職員は今さら「嘘だった」とも言えず、まさか大ごとにはなるまいと考え、LINEで追認してしまう。
2.池田議員がマスコミにリークし、徐々にことの重大性に気づいたA職員は、それが「作り話だった」と池田議員・青谷議員に伝え、謝罪した。
3.池田議員は、A職員の「作り話だった」という話を信じず、1のLINE画像を証拠として、議会で取り上げ、それを一部メディアが報道した。
というものです。(詳細は6月10日のブログ「大綱質疑で向けられた疑惑について2」をご参照ください)
そこで、濡れ衣を着せられた私たちも、「説明の場がほしい」と訴え、今週月曜日13日に議員総会となり、名前の挙がった職員に対する質疑、及び、疑いを投げかけた側・投げかけられた側(私はこっち)双方への質疑が行われました。
総会は質疑のみで終了し、結論は来週の議会運営委員会に持ち越されることとなりましたが、少なくとも質疑の中では、疑惑を裏付けるようなものは一切なく、それを踏まえた結論となることでしょう。
そりゃそうです。そもそも事実無根の濡れ衣なんですから。
私が自身の潔白を示すために、どのような証拠資料を出したかは、長くなるので別のブログに書くこととしますが、私の潔白を「強く推認させる」だけの状況証拠を積み重ねられたと思っています。
ただし、例えばGPSのような、そこにいなかったことを示す直接証拠は用意できませんでした。私は普段、GPSによる行動履歴は取っていないからです(この点も次回ブログで述べます)。
でも、それでいいんです。
なぜならば、本来、立証責任は疑惑を投げかける側にあるのですから。
今回、維新からはいくつかの資料が提出されましたが、
・A職員の話を聞いた青谷議員の証言
・A職員の話を聞いた知人女性の証言
と、いずれも「A職員」がネタ元であり、そのA職員自身が否定している状況ですから、証拠能力のないもばかりでした。それも、直接見たわけではない「見た人の話を聞いた」という間接的なもの、刑事裁判でも証拠として採用されない「伝聞証拠」です。
一方、私が示したのは、現に私に会った人による直接証言や、それを補強する証拠などであり、彼らのものよりはるかに証拠能力の高いものです。
そうした私の出した証拠資料に対する反駁は、総会を通じてほぼ皆無で、その他の3人の議員に対するものも、「怪しい」「信じがたい」などと、想像・感想に基づくものばかりで、主張を覆すものでは全くありませんでした。ただただ、「客観的な証拠がない。無実の証明にならない。疑いは消えない。」、その繰り返しでした。
こうした総会の状況について、地域紙の泉北コミュニティが論評しています。
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大阪維新の会が「告発」した賭け麻雀疑惑は結局、維新が何も証拠を示せないまま、幕を閉じそうだ。
確かに、維新が言うように8人が口裏を合わせている可能性はゼロではない。しかし、維新が確たる証拠もないまま、市議や市職員を名指しした罪は重い。心証だけで疑惑があると決めつけ、潔白を証明しろとは無茶苦茶だ。「アリバイがなければ、無罪を証明したことにならない」とは、えん罪事件などでよく聞く台詞だが、維新の人権感覚は、そのレベルなのか。
全文はこちら↓↓↓
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まさにその通りだと思っています。(口裏合わせはしていませんが)
今回の件では、非常に腹立たしい思いもしますが、何より危惧するのは、今後の議会がどうなっていくのかということです。
確たる証拠がなくても実名を挙げて批判できる。疑惑を投げられた側が「潔白を証明しろ」と迫られる。「無実を証明できなければ、疑惑は消えない」と見なされる。
そして、延々と議会がとてつものない労力をかけて、その対応に合わされる。
そのようなことが、今後また起こりはしないだろうか。今回の件が、その前例になりやしないだろうか。
私は自分のこと以上に、それが心配でなりません。
本件は、総会で大きな山を越えました。
どのような形で議論を集約していくのか、各会派が意見を持ち寄ることになっており、近日中に結論が出されることでしょう。
当事者である私は、静かにそれを見守りたいと思います。
堺市議会議員ふちがみ猛志