街頭活動のモラル

本日、少々腹立たしいことがあった。
普段、温厚な（？）私が、ちょっと感情の赴くままに綴るが、ご了承頂きたい。

朝7時から、JR堺市駅でいつもの通り街頭活動。
私+お手伝い3人（ありがたや～）。

地上の広い駅前スペースで、私がマイクを握り、一人がビラをまく。
そして、残り2名が、駅と近くの高層マンションとを繋ぐ、陸橋でビラをまく。

で、7時15分ころ。
ロータリーに一台の車が到着し、一人の男性が降りてきた。
車にはたくさんのノボリが積んであり、他陣営のスタッフだとすぐわかった。
共産党の運動員の方だった。

「私たち、毎週木曜日やってるんで、やってもいいですか？」と、その男性。

こういう他陣営とのバッティングは、選挙が近づくと、必然的に増えてくるもの。

別にこの駅前の空間は、私のものでもなければ、共産党さんのものでもないので、拒否することはできないし、逆に先方も私たちを追い出せない。

ただし、この世界では、基本的には「早いもの勝ち」というか、先に始めている陣営が優先という暗黙のルール、紳士協定がある。

だから、私は数か月前、湊駅で共産党さんとバッティングした時、私の到着が後だったので、私とお手伝いの方とで、別の駅に移動した。

しかし、共産党さんはおそらくこのあと大人数でやってくるだろう。
「他の駅に移ってくれ」とまでは言えない。

よって私は、「離れて、混ざらないようにやって頂ければ結構です。」と伝えた。
また、「マイクはこのまま私が使わせてもらいますが、8時に終わりますので」とも伝えた。
先方は7:30からスタートするようだったので、8時からマイクを使い始めても十分だろう。

そうして、先方の男性は、「それはどうも」「わかりました」と、たくさんのノボリを抱えて、陸橋へ登っていった。

陸橋では、すでに私のお手伝いの方が2名でビラ配りをしているが、100m近くある陸橋だから、距離をあけて活動してもらえれば、それくらいは仕方ないと思った。

だがしかし、私が8時に地上の駅前スペースでの演説を終え、片づけに陸橋へ登った時、信じられない光景が、そこにはあった。

なんと、私のお手伝いの2名と隣接して、というより、大勢の共産党の運動員が2名を呑み込むようにしてビラを配っているではないか。
しかも、私の二本のノボリの間にまで、「共産党」というノボリを立てている。
これでは、知らない人が見たら、私が共産党のようだ。

さらには、共産党の現職議員が、陸橋の上でマイクを使ってしゃべっているではないか。
地上で演説している声は、普段であれば、陸橋にまで聞こえるが、さすがに陸橋で演説されたら、私の声はかき消されてしまう。

地上からは陸橋の様子が見えないので、まさかこんなことをされているとは、思いもよらなかった。
「混ざらないように」「マイクは8時まで私で」に合意したにもかかわらず！

私の2名のお手伝いの方は、腹立たしい思いをしながらも、私と共産党運動員との間でどういう合意がなされたかもしらないので、ちゃんとした抗議ができなかったようだ。

当然、私はその場で抗議した。

しかし、地上で私が話した運動員は、素知らぬ顔でビラを配り続け、別の運動員が応対してきた。

「離れてやるという話だったじゃないですか」
「私は聞いていなかった」
「いや、『聞いていなかった』ではなく、モラル、常識の問題です」
「どうせ選挙が始まったら、グチャグチャになりますよ」
「今は選挙じゃないし、選挙でそうならないように、今から紳士的にやりましょう、と言ってるんです」
「ケンカをするつもりじゃなかった」
「だから、ケンカにならないように、お互い紳士的にやりたいんです」

そんなやり取りを続けたが、悪びれる様子が全くない。

なんてモラルのない人たちだ。

彼らは、選挙や政治活動の経験のない素人でもないだろうに、本当にひどい。

私は、共産党とは主義主張が違うけど、運動員の方は総じて熱心で、

「立派だな」と感心することも多いが、今回の件は本当にがっかりした。

また、すぐ10mほど横で、対立候補になる人間（私）と、自分の陣営の運動員が揉めているのに、

素知らぬ顔で演説を続けている現職議員にも、私はげんなりした。
私なら、私の運動員が別陣営と揉めていたら、演説をやめて駆けつけるけどね。

とにかく、これからこういうことが増えるだろう。

私ももっと街頭活動を増やしていくし、普段活動していない陣営も、選挙が近づけば動き出す。
バッティングすることも増えるだろうけど、お互い紳士的に、譲り合って、やっていきたいものだ。
せめて、それができるうちは。

共産党の方々だけでなく、他党、他の予定候補の方も含め、街頭活動のモラルをしっかりと守ってくださるよう、切にお願いしたい。

ふちがみ猛志