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百条委員会終結

一昨日、「小林由佳議員及び黒瀬大議員による政務活動費又は政務調査費の支出に関する調査特別委員会」、いわゆる百条委員会において、最終報告書が取りまとめられ、15か月に及んだ同委員会が終結しました。

 

この問題について、あれこれ書き始めますと、膨大なブログになってしまいますので(現に、昨日まとめた報告書は100ページ以上!)、できるだけ簡潔に書きたいと思います。

 

まず、今回の事案がいかに異例であったかと言えば、私は主に下記の点であったように思います。

 

①チラシ、名刺が「1枚たりとも」現存せず、データすらもないこと

 

②不正が疑われる支出額が、1000万円を超える高額であること

 

③複数のペーパーカンパニーが存在するなど、非常に手が込んでいること

 

④議員だけでなく、秘書、業者(秘書の友人)も含めた組織的犯罪の疑いが濃いこと

 

⑤証拠書類の偽造などの隠ぺい工作が図られている疑いが濃いこと

 

⑥記者会見を開くなどの、議員として説明責任を果たす努力が一切ないこと

 

⑦不正の疑いのある支出の多くが、いまだに返還されていないこと

 

 

そうした異例の事案でありましたが、これまで小林由佳議員は二度、黒瀬大議員は三度の証人尋問が行われ、報告書の中には、全委員の共通認識として、様々な点が盛り込まれました。

 

調査結果のすべてを書き記すと、あまりに長くなりますので、調査結果のうち、「終わりに」から、重要な一文を抜粋します。

 

※※※

小林由佳議員及び黒瀬大議員ともに不誠実で、当事者意識が欠如し、自ら潔白を積極的に晴らすための努力が全く感じられず、広報チラシや名刺が発注すらされていなかったとの疑惑がますます強まった。さらに、証言内容についても整合しないなど、場合によっては偽証と疑われるような証言もあり、両議員は真相究明への協力や市民への説明責任を全くと言っていいほど果たしておらず、議員としての資質を問わざるを得ない状態であった。

※※※

 

これらは、維新の委員も含め、全委員の共通認識とされたものです。

 

しかし、この共通認識を持って出した結論に、違いがありました。

 

維新を除く全委員が、「議員を辞するのが相当」とし、

 

一方、維新の3人の委員は、「司法の判断を待つのが望ましい」としたのです。

 

 

どうなんでしょうか。

 

 

「不誠実」

「当事者意識が欠如」

「潔白を晴らす努力が全く感じられない」

「真相究明への協力がない」

「説明責任を果たしていない」

 

 

くどいようですが、これらは、「維新も含めた」全委員の共通認識です。

 

司法の判断がどうなるか以前に、こういう姿勢の議員が、議員であるべきとは、私には到底思えないのですが。

 

 

今後の対応は、議会で議論されることになります。

 

 

 

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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