議場への補助者の同席が可能に
一昨日に開催された議会力向上会議で、私が提案していた2つの議題。
1つは「中央図書館での議会活動報告チラシの収集・配架」。
これは残念ながら、実現に向けて進むことはありませんでした。(前のブログをご参照ください)
しかし、もう1つの提案は、実現する方向となりました。
それが「議場での補助者の同席を認めること」です。
このことについては、以前、議題として提案した際にブログに書かせてもらいました。
きっかけは、2019年の参議院議員選挙で、重度の障害を持つ2人の議員が誕生し、国会の議場が改修されたことです。
ただ、堺市議会で今後、どういう障害を持った方が議員になるかはわかりませんし、その種別によって、対応すべきことも変わります(よって、ハードの改修は難しい)。しかし、少なからぬ障害に共通する「補助者が必要」という事に対しては、制度的な措置を講じておく必要があると感じてきました。
これは何も難しいことではありません。
現在、議場に入場が認められるのは、議員と、理事者と、事務局職員だけです。
この規定に、「議長が必要と認める者」と書き加えればいいのです。
そして、障害の程度や、それぞれの事情に応じて、議長が補助者を「必要」と認めればいいのです。
この件については、すべての会派から理解をもらい、「その方向で」と賛意を示してもらいました。
今後、具体的な会議規則の変更案が作られ、それが議会運営委員会で諮られることになります。
以前、ブログにも書きましたが、こうした改善を通じて、堺市議会が障害を持った方に対しても門戸を開けているという姿勢を示せるはずです。そして、「自分は介助者が必要だから」と議員になることを諦めていた方が、議員に挑戦する小さなきっかけになればと思います。
それにしても…、ブログを見返すと、これを提案したのが2019年の8月でした。それから、1年5ヶ月。政治とは、なかなかじれったいものです。(でもそのじれったさが、民主主義にとっての大事なプロセスでもあるのだと思っています)
堺市議会議員ふちがみ猛志