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ペットを飼える市営住宅を

こんにちは。堺市議会議員(堺区)のふちがみ猛志です。

 

ずいぶん久しぶりのブログになってしまいました。予算議会でバタバタの日を送り、終わってからも議会活動報告の作成で・・・という言い訳です。

 

さて、そのバタバタの予算議会の話題を、いくつかブログにしていこうと思います。

 

今回は「市営住宅でのペット飼育」についてです。

 

全市営住宅がNG

現在、堺市には6000戸ほどの市営住宅がありますが、すべて「ペットNG」です。

※堺区の市営住宅

 

「多様な世帯が共同で生活する性質上、トラブルを未然に防ぎ、安定した居住環境を維持する必要がある」

「共同生活の秩序保持や衛生環境の確保の観点から」

 

というのがNGの理由です。

言っていることはわからなくもないのですが、現在、犬や猫をペットとして飼われている方は全世帯の2割ほど

 

現に民間の賃貸物件の約2割がペットOKです。

これだけ見ても、市営住宅だって2割ほどがペットOKでもいいと思うのです。

 

ペットを飼うことの意味

ペットが高齢者の精神的支えとなり、孤独感の緩和や生活意欲の向上につながる面があることは認識している。

 

これは、堺市当局の正式な答弁です。

 

市営住宅の住民は高齢者が多く、独居の方も少なくありません。そのような方が精神的支えを得て、孤独感が緩和され、生活意欲が向上すれば、堺市としても喜ばしいはずです。

また、市営住宅の目的は「住宅に困窮する方に対し、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を低廉な家賃で提供すること」です。

ペットを飼われている方が何らかの事情で住宅に困窮しても、そのペットがいる限り、市営住宅は門前払いです。約2割もの市民にとって、「市営住宅」という行政サービスは、必要となっても受けられないものなのです。

 

市営住宅の実態①

ただ、実際には市営住宅でペットを飼われている方はいます

 

「隣がペットを飼っている!」といった苦情が寄せられることがあり、その過去3年の平均が、年間45件なんだそうです。

 

これらのお宅には、「指導や文書による改善指導を行うなど、適切に対応している」と担当課は言いますが、それによって飼育をやめたとか、退去したという事例はほとんどないようで、「何件が解決に至ったか」という、そのデータすら取っていないというのです。

担当課は「指導には大変苦慮している」と認めており、つまりは、指導したところで、市営住宅という性質上、無理やり退去させることなどできないし、動物愛護法の観点からも無理やりペット飼育をやめさせることはできないのです。

 

はっきり言えば、ペットを飼っている方への指導など、苦情があった以上はせざるを得ないからしているだけで、それで改善することなどほぼできないことだと、担当職員もわかっているのです(だからデータを取っていないのです)

 

市営住宅の実態②

一方で、「ペットを飼っているけど苦情には至っていない」という方が大勢いらっしゃいます。

 

私のその認識に対して担当課は「隠れて飼われているようなことはない」と議会で答弁しましたが、とんでもない。

まあ、公式にはそう言わざるを得ないのでしょうけど、平場ではある職員が「(ペットを隠れて飼っているのは)全体の1%くらい?」と話していました。これもまったくのハズレでしょう。

 

実際に市営住宅に住まわれている複数の方に訊いてみましたが、いずれの方も「1割以上」の住民が飼っているだろうとの認識を示されました。「あの人と、この人と」とご近所で何人も知っているそうです。

 

そうです、多くの場合は飼いながらも平穏に暮らしていらっしゃるのです。

 

ルール違反の混在からルールのある棲み分けに

私は建て替えなどのタイミングで、ペットOKにしてゾーニングすればいいと思っています。

 

たとえば「1~3階はペットOK、4~10階はNG」という風に。そしてルールを作るのです。「エレベーターの同乗はNG」とか、「ペットを連れて使える階段はここだけ」とか、「敷地内では抱きかかえること」「キャリーケースに入れること」とか。

 

動物が嫌いな人には「ペットOKなんて論外!」と思う人もいるでしょうけど、現在も飼っている人はいるのです。しかも、それがランダムに住まわれています。そして、たとえ「おかしい!」と苦情を言っても、飼うのをやめさせるのが困難なのは先述の通りです。

だったら、棲み分けする方が、飼いたい人にとっても、嫌いな人にとってもいいはずで、よほど前向きです。

そして役所にとっても、改善されることのない指導を繰り返す必要もなくなるのです。

 

民間にできることがなぜできない?

担当課は「秩序保持や衛生環境の確保の観点から、犬猫等のペット飼育は禁止」と繰り返しますが、

 

私が「ペットOKの民間マンションは、秩序が保持されていなかったり、衛星環境が悪化したりしているのか?」と訊ねると、

 

「そうは考えていない」と答えました。

じゃあ、堺市も民間のマンションがそうしているように、「ペット飼育」と「秩序保持・衛生環境の確保」の両立を目指せばいいんです。

 

また担当課は、「民間の賃貸物件とは仕組みが違う。民間はペットOKがアピールになる。」という旨の答弁をしました。

市営住宅は、住みやすさや利便性をアピールする必要ないということでしょうか?

それに「仕組み」と言いますが、市営住宅が営利ではなく、公共的な役割を担っているからこそ、むしろペットを飼っている人にも、相応の門戸を開く必要があるのではないでしょうか。

 

私の訴えに担当課は「将来の対応を研究する」と述べるに留まりましたが、引き続き、『建て替えや新設時における』ペットOKの市営住宅の導入を求めてまいります。

※市営住宅の解体工事。こうしたタイミングでペットへの対応を見直してみては?

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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