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私もあなたもマイノリティ

いい絵本をみつけたので、紹介します。

 

ヨシタケシンスケさんの「みえるとか みえないとか」です。

 

ヨシタケシンスケさんは人気絵本作家で、大人でも笑える絵本をいくつも描かれていますが、これは少し考えさせられる絵本です。

 

あまりストーリーを書いてしまうのはよくないのですが(知りたくない人は、先を読まないでくださいね(笑))…。

 

ある宇宙飛行士が、いろんな星をめぐり、いろんな宇宙人に出会います。

 

ある星では、前だけではなく、後ろにも目がある宇宙人がいて、地球人は彼らに「うしろがみえないの?」「ふべんじゃない?かわいそう!」と言われてしまいます。

 

他にも、身体が柔らかい宇宙人の星や、足の長い宇宙人の星、空を飛べる宇宙人の星など、色んな星があり、その度、地球人は「めずらしい身体」「かわいそう」と思われてしまいます。

 

でも、そんな宇宙人もその身体のおかげで「実は困っていること」があったり、一方でそんな宇宙人とも共通しているところがあったり、あるいは、その宇宙人にも障害者がいたり・・。

 

 

違いって何?

障害って?

マイノリティって?

 

 

と考えさせられる絵本です。

 

 

人間は誰しもがマジョリティであり、マイノリティです。

人と人との間には、無数の「違い」が存在するからです。

 

 

ある分野でマジョリティでも、別の分野ではマイノリティかもしれません。

今はマジョリティのつもりでも、社会や環境の変化でもマイノリティとなる日が来るかもしれません。

自分はそうでなくとも、自分の子や孫がマイノリティとなり、間接的に当事者になるかもしれません。

 

ですから、マイノリティの人権や、社会での暮らしやすさの問題は、特定の人たちだけの問題ではなく、誰しもに共通する問題だと思うのです。

 

 

 

自分があらゆる面においてマジョリティだと思い込んでいる人。

そして、マイノリティを平然と排除しようとする人。

上から目線を投げかける人・・。

 

 

そんな政治家も少なからずいる昨今ですが、そんな人たちは、ぜひこの絵本でも見てもらって、「違いって何?」と考えてみてもらいものです。

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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