電池破裂事故で思ったこと
学校(あるいは、教育委員会)が「伝えた」と思っていても、
実はあまり「伝わっていない」ということが、往々にしてあります。
もしそれが、絶対に伝えなければならない大事なことなら、大変です。
「伝える工夫をする」ことと、「伝わったと思い込まない」ことが大事だと、私は今回の件で感じました。
「今回の件」とは、「防犯ブザーの電池破裂事故」のことです。
小学生配布のブザー 破裂注意 | 2018/4/19(木) –
簡単に(私から見た)流れを書きますと、、、
①木曜日夕刻「乾電池が破裂 小学生に配布の防犯ブザー」というネットニュースを確認。
②帰宅し、娘の防犯ブザーを見ると、ネットニュースの写真と全く同じ機種だと知る
(つまり、堺市の子どもが多く利用していると知る)。
③金曜の朝、教育委員会に電話で問い合わせ。「堺市では日本製電池だから大丈夫」という主旨の回答を得る。
④③を受けて、私は「大丈夫ですよ」という主旨のツイッターを発信。
⑤「うちの子のを見たら中国製だった!」「大丈夫じゃない!」というご指摘を、
ツイッター上でいただく(土曜日になって確認)。
⑥月曜の朝、再び教育委員会に説明を求め、以下の説明を受ける。
・現在の2、3年生の防犯ブザーは配布時に中国製だった
・一昨年に、堺市内で電池の破損事故があり、メーカーに問い合わせるも原因不明だった
・昨年、再び破損事故があり、堺市教育委員会が独自に「電池交換を呼びかける文書」と「交換用電池」を保護者に配布した
・今年度の新1年の分は、配布当初から日本製電池に変えた
⑦「⑥の説明って、③と違うやん!!」と、私はお詫びと訂正のツイッターを発信。
そうなんです。
決して「プリントで呼びかけた = 保護者に伝わった」ではありませんし、
「電池を配布した = 交換してくれた」ではありません。
よって、「堺市は大丈夫」ではないのです。
子どもが親にプリントを渡さない、渡し忘れることだってありますし、親がそれを見落とす場合もあります。
中には、電池が配られたことを「電池が切れた時の交換用」と思い込み、プリントに目を通しながらも、
それが破損事故によるものだと気づかなかった(見落とした)方もいらっしゃいました。
その方は、もったいないからと交換しなかったそうです。
さすがに、子どもの渡し忘れや、保護者の見落としを、「教育委員会や学校のせい」と言うつもりは毛頭ありません。
ただ、今回のように、子どものケガにも繋がりかねない問題ならば、伝わった(交換してくれた)と思い込まず、
そもそも、もうちょっと伝える工夫があってもよかったのではないでしょうか。
保護者への一斉配信メールでお知らせするとか、懇談会などの機会に一言確認するとか。
こうしたことは、一般的な人と人とのコミュニケーションでも起こりうることですが、
学校⇔保護者間は、「子どもにプリントや連絡帳を渡す」ことで情報のやり取りをしていますから、
こうしたコミュニケーションミスは通常より起こりやすいはずです。
超多忙な教育現場に、これ以上の負担を掛けるつもりはありませんが、
大事なことにはちょっとした配慮をお願いしたいものです。
また、私自身も③⇒④の行動は、「教育委員会が言うなら大丈夫なんだ」という、思い込みだったかもしれません。
私の④のツイッター情報をご覧になられた方には、改めてお詫びしたいと思います。
なんて言うブログを書いていたら、今朝、我が家でも、小1の息子がプリントを渡してなかったことが発覚しました!(汗)
こういうもんなんです。
堺市議会議員 ふちがみ猛志