子育てのまちサカイ!引越しの街 堺!
一年ほど前、街を歩いていて、ふとこんなものが目に入りました。
拡大したのがこれです。
カンガルー便で有名な、大手運送会社の西濃運輸のトラックの後ろに大きなシール。
そこに大きく「子育てなら大垣市」。
そして下に小さく「大垣市は西濃運輸の本社所在地です」と。
へえ、、、大垣市って子育てに力を入れてるんや。
大垣、大垣、ああ、岐阜県の大垣か。
そうか、西濃運輸の西濃は、美濃の西ってことか。
なんてことが頭を巡り、その勢いでいつも堺市が自慢している「日経DUAL共働き子育てしやすいまちランキング(2016)」を見てみると、なんと堺市と同位!
へえ、、、やるやん、大垣。
と思ったわけです。
ついつい念のため、大垣市の位置をチェック。
ほほう、名古屋まで東海道線で30分ちょっとか。十分、通勤圏だな。
と確認。
おそらく、私の友人が中京地域に引っ越すことにでもなり、もしも「どの辺がいいか?」と相談を受けたら、詳しくはわからないながらも、私は「大垣市は子育てにいいらしいよ」と答えるだろうと思います。
今まであまり意識のなかった大垣市について、私の意識がここまで至ったのは、たった一枚のトラックに貼られたシールがきっかけだったわけです。
そして私はこのことを議会で紹介しました。(以下、会議録より)
【2016年12月14日健康福祉委員会にて】
(写真を示しながら)
これ、西濃運輸さんのトラックなんですけども、後ろにこんなものを張ってありました。子育てなら大垣市。
(中略)
前々から私、いろんなPRの仕方があるというのを本会議などでもお伝えしておりまして、これ、おもしろいなというふうに思いました。相手がありますので固有名詞出しませんが、本市にも、本市を本社所在地にする大変有名な会社がございますし、こういうアイデアも御検討されてはいかがかなというふうに思います。
※※※
その後、子ども青少年局が(私は名前を出さなかったのに!笑)サカイ引越センターさんに掛け合い、この度「子育て支援情報の発信強化に関する連携協定」が締結され、このシールが同社のトラックに貼られることになったのです。
「子育てのまち堺」!
ささいなことかもしれませんが、議会で提案したことが形になるのは嬉しいものです。
また、このシールをきっかけに、もっともっと同社と連携を深められたらと思います。(他にもいくつか私なりのネタはありますが、相手あってのことですから、ここでは控えておきます)
だいたい、サカイ引越センターさんが堺だって、知らない人の方が圧倒的に多いし、関東に行けば(悔しいけど)堺市より、引越しのサカイの方が知名度がありますからね。
この件に関わらず、私は常に情報発信に対する意識向上を、当局に求めています。
いくら政策を充実させても、そのことが市民に伝わらなければ、なかなか住民満足度は上がりません。
また、いくら市内に発信しても、それが市外に届かなければ、人口誘導には繋がりません。
そのためには、常に情報発信の機会を窺うことと、タッチポイント(どこでその対象者と接触を図るか)を意識することが大事です。
これまでのいくつかの具体的な情報発信方法を提案し、市には採用してもらいました。
今回は、初めて役所以外の民間事業者の協力を得てのものですから、担当課の努力と、もちろんサカイ引越センターさんには心から感謝しております。
市外に発信できる点、全国的に知名度抜群の同社との協力である点、人口誘導を図る上で「引っ越しをする人」にダイレクトにリーチできる点で、この情報発信は有効だと思います(経費もシール印刷代のみ)。
一つ一つは些細なことでも、職員一人ひとりが情報発信への意識を変え、それを積み重ねていけば、市民も、そうでない方も含め、堺市に対するイメージが随分と変わると思います。
私も、これからも具体的な提案を続けていきたいと思います。
ちなみに、この協定の直前には、こんなものまで目撃してしまいました・・・。
福山通運の「ばらのまち 福山」。
西濃運輸とどちらが先かはわかりませんが、二番煎じだと思っていた今回の取り組みは、三番煎じだったようです(笑)。
でもいいんです。いいことはどんどんマネすれば。
堺市議会議員 ふちがみ猛志