憲法とは?立憲主義とは?
「立憲主義」についてしゃべっていると、「護憲派なの?」と訊かれてしまうこともある昨今。
立憲主義という概念は、「護憲なのか、改憲なのか」という話とは、本来関係ありません。
護憲でいくにも、改憲を目指すにも、立憲主義という概念は、極めて重要で、外してはならないものなのです。
これは、私の考えとか、誰かの主張ではなく、現代民主主義社会の、普遍的な真理と言ってもいいでしょう。
今朝の毎日新聞朝刊に、高校時代の恩師の記事が載りました。
憲法の授業の様子が書かれたものでした。
現代社会の先生で、上っ面の知識ではなく、「憲法とは何か?」「立憲主義とは何か?」と、本質を教えてくれる、素晴らしい先生でした。
「憲法を順守しないといけないのは、国民?政府?それとも両方?」
そんな問いを次々ぶつけてくれました。
そして、
「憲法は人民を入れておく檻ではなく、国家権力を入れる檻」
という本質を、民主主義の歴史を踏まえ、分かりやすく解説してくれました。
定期テストはいつも小論文。
細かい文面は忘れましたが、
「A社に勤めるBさんは、出身地を理由に差別的な扱いを受け続け、解雇されるに至った。Bさんは、『法の下の平等を定めた憲法14条に反する』としてA社を訴えた。この訴訟について論ぜよ」
なんて、テストもありました。
高校生相手にです!
(議員の皆さんは、ちゃんと論じられますか??)
こうした恩師の授業は、今の私にも、少なからぬ影響を与えています。
本日は憲法記念日。
護憲派の皆さんも、改憲派の皆さんも、どっちでもいい皆さんも、憲法について考えてみましょう!
「立憲主義とは何か?」をしっかりと踏まえながら。
それがなければ、改憲も、ただの壊憲でしかありませんからね。
私も、憲法99条により、遵守義務を負う公務員(地方議員=特別職公務員)なので、この機会に改めて、憲法について考えてみたいと思います。
堺市議会議員 ふちがみ猛志