せめて図書館くらいは開けてほしい
新型コロナウィルスの感染予防のため、堺市内の公共施設はことごとく臨時閉館となっています。
その臨時閉館措置が「3月20日まで」とされていたので、3月21日に満を持して「ようやく図書館が開く!」と思って、意気揚々と子どもを連れて図書館に行ったのですが…、臨時休館が「延長」されていました。
どうやら延長が決定し、ホームページで公表されたのが、前日の3月20日らしく(もう少し早く決めてよ!)、図書館の玄関先でそれを知って、残念そうに帰っていく人が大勢いらっしゃいました。
私は感染症対策のプロでも何でもありませんから、詳しいことはよくわかりませんが、少なくとも「公共施設」と一言で言っても、感染リスクは千差万別だと思うのです。
例えば、いま、アルフォンス・ミュシャ館も休館になっていますが、厚労省が「感染リスクの少ない活動」の一つとして「美術鑑賞」を例示しています。人と人とが過密になるわけでもなく、会話をするわけでもなく、何か同じものを触ったりもしませんからね。
それほどではないかもしれませんが、図書館も比較的「感染リスクの少ない施設」だと思います。
同じく、過密でもなければ、会話も少ない施設です。
強いて言えば、長時間滞在することもあることと、同じ本を色んな人が触る可能性があるということは、一定のリスクかもしれません。
例えば、基本的には貸し借りに限定し、読書席を減らして、席の利用は本を選ぶためだけに限定するとか。新聞や雑誌は撤去して、長時間の滞在はご遠慮いただくとか。そして、もちろん、入口には消毒スプレーを設置して、本を介しての感染を予防するとか。
それもダメなら、ネット予約による貸し借りだけでもいいと思います。
このところ「おでかけ」がずいぶんと制約されていて、家にこもりがちな方が大勢いらっしゃいます。ご高齢の方にとっては、それが健康にも影響することでしょうし、子どもたちだってストレスを溜めています。
せめて図書館まで少しのお出かけができて、そこで借りた本で、在宅時間が充実させられたならば・・と思うのです。
この時期、感染予防が重要なのは間違いありませんが、感染予防をしながらも、市民が肉体的、精神的に健康でいられるように、うまくバランスを取られないものでしょうか。
図書館を始めとする「感染リスクの低い施設」を、なんとか工夫して、一部だけでも再開できないか、改めて当局に検討をお願いしたいと思います。
堺市議会議員ふちがみ猛志