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おでかけ応援バスは守られた

異例の越年議会となった11月定例会ですが、何と言っても一番の出来事は「越年」ではなく、議案が「否決」されたことでしょう。おでかけ応援バス削減案の否決です。

永藤市長が誕生してから1年半、これまで議案に「付帯決議」が付くことはありましたが、議案が「否決」されるのは初めてです。

それもある意味当然でしょう。先日ブログ(※以下URL)にも書いた、おでかけ応援バスの対象削減案は、市長の公約違反であることをはじめ、問題だらけの議案でした。

https://fuchigami.info/%e3%81%8a%e3%81%a7%e3%81%8b%e3%81%91%e5%bf%9c%e6%8f%b4%e3%83%90%e3%82%b9%e3%82%92%e5%ae%88%e3%82%8c/

 

建設委員会では委員間討議が行われましたが、おでかけ応援バス削減に賛成の維新の議員さんからは、反対の議員に対して「対案を出せ」「財政難なのに無責任」との指摘もあったようです。

おでかけ応援については「現状維持」の方が、財政上もよりよい(波及効果が大きい)とこちらは考えているのに、対案も何もありません。いや、「おでかけ応援を守る」ことこそが、「削減」の対案なのです。

それにしても、公約違反の無責任さをよそによく言うなぁ…と思ってしまいます。

 

そういえば、大阪市で橋下市長が誕生した時も、「なくさない」と公約にしていた地下鉄の高齢者パスを有料化しましたね。あれを思い出す、今回のおでかけ応援の一件でした。

選挙が終わったあと、政治家がどのように振る舞うか、市民の皆様はよくチェックして頂きたいですし、それをぜひ次の選挙の投票行動に反映させてほしいものです。

 

昨日、南海バスの運転士さんの会話する機会があったのですが、「おでかけ応援が削られるの?」と乗客から訊ねられることもあったそうです。いかに市民の関心が高く、必要な施策だったかが伺えます。

この議案を廃止にできた背景には、市民の皆様から寄せられた反対の声も大きかったと思います。それで反対の覚悟を決めた議員も少なくはなかったでしょう。

 

議会はチェック機関ですから、市長及び行政当局に「どうせ最後は可決してくれんでしょ」とタカをくくられてしまえば、チェック機能は半減です。そういう意味でも、非常に意義のある否決だったと思います。

この否決を契機に、改めて市長と議会の間に緊張感がもたらされ、よりよい市政運営に繋がっていくことを願います

 

とにかく、おでかけ応援バスは守られました。

今後は、超高齢化・少子化がさらに進むことが確実視されています。

私自身はこのおでかけ応援バスのような「高齢者の健康寿命の延伸」と、「子育て支援」を最重要の2大テーマに掲げながら、議員活動に励んでいく所存です。

 

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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