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インターン活動日記

ごあいさつ


こんにちは。堺市議会議員(堺区)のふちがみ猛志です。
いま、私のもとには2人の大学生インターンが来ています。先日、2人のインターン生を連れて、泉大津市立図書館「シープラ」を視察してきました。そのレポートを書いてくれたので、ここに掲載させてもらいます。

 

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風を読む

「これからの図書館は府外からも来てもらうことが目標である。」そう述べるのは、今回私が議員インターンシップを通して初めて視察に訪れた、シープラ(泉大津市立図書館)の館長を務める川瀬裕子さんである。良い図書館が町にひとつあれば、教育の観点において非常に有効的であることが分かった。教育に力を入れる町、コミュニケーションが盛んな町となれば、それらを創ることが出来る図書館が町おこし的な役割を果たすと言える。では、良い図書館とは何か。シープラが体現するのは、特徴のある4つのエリアと、将来性を見込んだ営業形態である。

シープラには主に4つのエリアが存在する。とはいえ、エリアによって利用者が分断されるというわけでは無い。用途に合わせて利用者はそれぞれのエリアを利用する。そこで、互いに目的を認知し合っているからこそ、円滑なコミュニケーションが1つの施設で行われている。目立った壁のない施設の中で、利用者は自然に共存していると感じた。

いずみおおつエリアでは、市立図書館創設の元となった和漢書の展示や、泉大津の歴史や産業について常設展示されている。図書館の中に小さな博物館があるというようなイメージだ。地域住民に密着した図書館こそが本来あるべき姿、典型的な姿だと思っていた。型破りな目標を掲げていることが館長の言葉から分かるのだが、そこには根幹として地域密着の要素も含まれている上でのプロセスであることが伺える。

他にも私や渕上議員、館長を始めとした職員が質疑応答を行った会議室を備えるビジネスサポートエリア、清潔な空間でアカデミックさを養うラーニングエリアがある。ラーニングエリアでは自習をするための席が多数完備されている。一方で、自習利用者に向けた明確なルールが無い。厳格なことはあえて何も言わないことで、利用者の中で社会的ルールが浸透してくるのである。親が執拗に勉強を強要しないことで、子は逆に勉学に励む指導方法に通づるものがある。

最後に子ども向けの、るんるんエリアがある。のぼるん、つくるん、たべるんといった3つのスペースを軸にこのエリアは構成される。子どもの目線に立った時、しても良いこと、してはいけないことが分かりやすく示されている。多文化共生社会の時代だから、私たちは互いに敬意を払い、伸び伸びと暮らせることが理想である。シープラでは自閉症を持つ子どもに向けた遊具的スポットがある。誰もが思いのままに図書館を利用できる。利用者の共存が実現されていたことを真に受けた。

また、シープラでは将来性を見込んだ営業形態を採っている。近年企業に委託する指定管理者制度を採る図書館が出てきている。この場合、民間企業の営業ノウハウを活用することによって、事業の幅が広げられ、地域の活性化が見込める。自治体の職員が事務処理等を行う必要がないため、開館日数や時間を拡大することもできる上に、経営費を削減することもできる。だが、シープラの場合は現在完全直営による運営を行っている。その1番の理由は、図書館運営のノウハウの欠如と館長は述べる。だから完全直営にすることで、時間をかけて市内部に図書館運営のノウハウを蓄積させる。自治体の職員が図書館を回すからこそ、市内の学校と連携して、図書レベルを上げることが可能となる。例えば、シープラを軸として学校図書館の本を巡回させること、司書が市内の学校に出向き、図書教育を行うことが挙げられる。指定管理者制度の場合はNGとなることが多い。

確立されたノウハウは、将来シープラが指定管理者制度を採っても変わらない。更に市内の図書館文化を潤わせ、教育に有効性を与えるだろう。シープラの営業形態は時代の風を読み、図書館界におけるこれからの時代を率先させる。

他にも障害者福祉施設や人権ふれあいセンターにも視察に訪れ、社会と政治の勉強を日々させて頂いている。

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ふちがみ猛志事務所では、常にインターン生を受け入れています。ご興味のある方はいつでもご連絡くださいね!

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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