フィリピンの学生の口から、まさかの「小沢 一郎」‼
堺とアセアン諸国との交流を推進する、アセアンウィークが始まっています。
昨日は、アセアン諸国からの民間大使(学生)を招いて、堺市議会の議場での歓迎会、その後、ランチ交流会が行われました。
ランチ交流会では、維新の会の西川議員と共に、フィリピンの民間大使のテーブルについたわけですが、日本の政治を勉強しているという彼女ら(マニラの大学生)には大変驚かされました!
※右から西川議員、日本のサポートボランティアさん、民間大使2名、私、民間大使の先生
最初は、「好きな食べ物は?(→すし)」「日本語を勉強するきっかけは?(→アニメ)」といった、他愛もない会話だったのですが、
「ドゥテルテ大統領はどう?」という質問あたりから、政治にヒートアップ!
同行の先生は、ドゥテルテ支持!
「たしかに口は悪いが、やる気が違う!」
民間大使は、ドゥテルテはダメ!
「たしかに実行力はあるが、品がない!」
と、大阪でも聞いたことのあるような議論が…(笑)。
驚いたのが、民間大使2人が書いたという論文のテーマでした。
まずは「憲法9条」。
改憲・護憲の国内議論についてもよく理解していました。
彼女らに「どちらがいい?」と訊ねると、「改憲すべきではないか」という答えでした。
正直、これは意外でした。
護憲派の論調には「アジアで評価されている」「改憲はアジアの信頼を失う」というものがあります。私も海外を放浪していた頃に、その反応を度々感じていました。しかし、当たり前ですけど、海外の方が日本を見る目も様々ですし、年代によっても違いますから、ステレオタイプになってはいけないなと、つくづく感じた次第です。
話を深めていくと、「フィリピンも中国の外圧を受けている。日本も同じなのに、黙ってていいの?」という考えから、「改憲すべき」と思っているようでした。
アジアだからと一括りにするのはよくないですね。もちろん、フィリピン国内にも色んな意見があるはずです。
さらに驚いたのは、「小沢一郎、小泉純一郎、安倍晋三の違い」という論文を書いたということ!
首相経験者はともかく、まさかフィリピンの学生の口から「小沢一郎」が出てくるとは!!
「違い」を書くということは、「共通点」もあるということかなと思った私は、「(かつての)小沢一郎も、安倍晋三も、同じ新自由主義者だけど、小沢一郎は国際協調的で、安倍晋三はナショナリズム的ってことかな?」となんとなく問うと、「そうです!!」と即答!
最近まで、私は学生インターンを受け入れていましたが、日本の学生とも、あるいは議員同士でも、こんな話はほとんどしないのに、フィリピンの学生、恐るべしです。
何より、自国も他国も含めて、大統領・首相・有力政治家の評価や、憲法のことなど、若い人たちが気軽に意見し合えるというのは、いいですね。
日本もそうありたいものです。
また、私も政治家の端くれですから、「他国の若者でもこうやって日本の政治を見ている人がいる!」という緊張感を持って、政治に臨まねばならないし、好き嫌いを超えて日本の政治をもっと学ばねばと、改めて思いました。
堺市議会議員 ふちがみ猛志