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一部事務組合って・・・

黒瀬大議員の席に座る私・・・・・。

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勝手に座ってるんではありません。
本日の座席がここなんです。

本日は水防議会。

水防議会とは、堺市が高石市、泉大津市、忠岡町と作る一部事務組合の議会で、堺市議会の議場を使って行われています。
メンバーもいつもの市議会とは違い、他の市町議員も参加するので、席もいつものと違うようになるのです。

で、一部事務組合って何????

これは一つの自治体ではやりきれない業務を、いくつかの自治体で人やお金を出し合って行うもので、堺市では、高潮や津波対策などの水防事業について、海沿いの隣接四市町で、一部事務組合を組織しています。
一部事務組合は、市町村ごとにいろんなものがあります。

この一部事務組合は公金を使っていますので、物事を決めたり、チェックをしたり、予算を承認したりするのに議会が必要で、それぞれの自治体から、議員を何人かずつ出し合って、「一部事務組合用の議会」を組織するわけです。

本日は、その「水防議会」の初日。

議長、副議長、監査委員の選出等、初日は事務的なことが淡々と進みます。
いちいち、
「地方自治法第○条×項に基づき・・・・」
「○○にご異議ございませんか・・・」
「異議なし!」
みたいな、儀式的なことが続くわけです。
一般の人から見たら、まどろっこしく見えるでしょうが、あらゆることが法律・条例などのルールに基づき行われており、ナアナアでやってしまうわけにもいきません。
また、これらを運営するための職員さんも大変な数になるわけです。
本日の議会でも、四市町から何人かずつの議員と、首長と、大勢の職員が集まりました。
堺市はまだ、自分の市で開催されるからいいですけど、他の市町は大変でしょう。

日常の業務も、職員が普段バラバラのところにいるので、かなり非効率な運営にならざるを得ないでしょう。

また、チェックする側の議員も、もちろん一生懸命やらねばなりませんが、あらゆるテーマを取り扱う普段の議会や、自分の関心分野に特化した委員会と比べると、どうしても力が入りにくいと思います。
活発な議論、厳しいチェックは、どこまで期待できるのやら、、、、というところです。

つまり、一部事務組合は、いろいろ大変なわけです。
非効率な面も多々あります。

しかし、目的を達成するためには(この場合では泉州地域の水防)、一つの市よりも、複数でやるべきものであるから、やむを得ず一部事務組合を形成しているのだと、私は理解しています。
一部事務組合なんてものは、必要最小限であるべきなのです。

実際にこの泉州水防の事業が、無駄なく効率的に運営されているか、あるいは、この事業において一部事務組合自体が必要か否かは、私自身が中に入ってチェックしていきたいと思っています。

ちなみに、、、、
もし大阪都構想によって、大阪市が分割されていたら、、、、
これまで大阪市が単独でやっていた事業の中で、特別区でやりきれない事業がたくさん生まれ、大変な数の一部事務組合が誕生することになっていました。
各特別区で議会を持ちつつ、たとえば「上下水道議会」「清掃議会」「○○議会」と無数の一部事務組合議会ができ、それぞれに議長、副議長が選出され、いちいちその都度、参加自治体(特別区)の首長、議員が集まり、そしてチェック機能は甘く、、、、
その予算総額は6000億円を超えていたのです。

現在の一つの大阪市で事業を賄えていたことに比べると、とんでもない非効率・ムダが発生していたことでしょう。

恐ろしや、恐ろしや。。。

ほんの少しですが、一部事務組合を体感し、大阪都構想が潰えて本当によかったと、心から思った、水防議会初日でありました。

 

 

 

堺市議会議員  ふちがみ猛志

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