借金議論と維新の変節
議会でかつてこんな発言がありました。
(一部、中略しています)
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まちづくりを行おうと思えば、負担の平準化を図る観点から市債発行は避けられません。
堺市の市債残高は臨時財政対策債を除く部分で見ますと横ばい傾向となっております。このことは大胆に次世代を切り開くための必要な投資をすることができず、根本的に竹山市長のまちづくりに対する本気度、すなわち予算の投入規模が不足しているのではないかと考えています。
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「借金が少ないこと」を批判しているのです。
なんとこれは、つい半年前の、維新の会の井関議員の「会派を代表して」の発言です。
前ブログで書いた通り、借金とまちづくりは表裏一体であり、「借金が増えること」は必ずしも悪いことではありません。
借金の「絶対額」ではなく、収入に対する借金の「割合」が適切であることが大事です。
堺市は、その「収入に対する借金の割合」が非常に低いのです。
ですから、私は前述の批判を、一定理解できます。
いまや、「堺市の借金が増えた、増えた」と批判の大合唱を繰り返す維新ですが、前述の主張を見る限り、わかっている議員は、わかっているのです。
しかし、「借金が少ない」という批判は、市民にはわかりづらいものです。
だから、その説明を放棄し、変節したのです。
選挙のためなら、自身の議会での発言もなかったことのようにし、市民にフェイクニュースを流す。
これが維新の実態であり、主張の中身以前に、こうした不誠実さこそが、「この人たちに政治を任せられない」と私が思う、最も大きな理由でもあります。
堺市議会議員 ふちがみ猛志