NOWLOADING

断酒会をご存じですか

先日、断酒会の創立53周年記念式典に出席してきました。

断酒会は、アルコール依存症患者が、互いの過去を語り合い、「二度と酒は飲むまい」と誓い合う会です。

 

式典でも、(元)依存症患者本人と、その家族からのスピーチがあり、それはそれは、大変感動的なものでした。

 

アルコール依存症は、実に身近な病気です。

 

「私はただの酒好きだ」「やめる気があればいつでもやめられる」と多くの人が思うものですが、本来であれば治療が必要な依存症患者や、その予備軍は400万人以上いるとも言われています。(私もそうだったりして・・・汗)

 

また、よくある誤解が、「依存症は本人の意志が弱いだけ」というものです。

依存症は誰もがなりうる「病気」なのです。そして、それは治療が必要なものであり、治療さえすれば(完治はしなくとも)回復するのです。

 

その治療のプロセスとして欠かせないのが、断酒会のような患者同士の繋がりです。

自身の健康だけでなく、家族や社会に迷惑を掛けてしまったり、互いに辛い経験をした者同士が繋がり、お互いに励まし合うことが、断酒には必要不可欠だと言われています。

 

断酒だけではありません。

ギャンブル依存症や、薬物依存症なども同様に、患者同士を繋げる自助団体の役割が重要だと言われています。

こうした自助団体を、行政としても、もっともっと応援していかなければなりません。

 

皆様も、もし近くに「依存症かも?」と思う方がいれば、躊躇なく、自助団体を始めとする関係機関に相談してみてください。それが、その人と、周囲の人たちを救うことになるかもしれません。

まずはそうした自助団体の存在と、依存症は病気であるということ、そして「相談してもらえる」ということを、知ってもらえたらと思います。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

意見・提案