気軽に議員を使おう
こんにちは。堺市議会議員(堺区)のふちがみ猛志です。
最近、面識のない方からメールやLINE等で相談や意見をもらうことが増えています。
議員一期目の頃を振り返ると、相談に来られる方、意見を言われる方のほとんどが面識のある方、あるいは面識のある方に紹介された方からでした。
それが私の議員歴が長くなるのと共に、そうではない方からの相談や意見が増えてきました。その多くは「私の議会活動報告を見た」という方です。(ポスティングにご協力くださっている皆さんからももらったご縁であると、感謝しています!)
ただ、そんな方の言動で、つい引っかかってしまうものがあります。
それは議員に何かを相談したり、意見したりすることを、過度に恐縮されることです。
よく言われること
「意を決してメールしました」
「このようなことで連絡していいか悩みましたが」
「個人的なことで大変申し訳ないのですが」
等々、そのような非常に恐縮された文言が、ご相談・ご意見のメールやLINEに入るのです。
また、面談を設定するだけでものすごく有難がられることもあります。
振り返ると、私もこの世界に入るずっと前、学生の時に一度だけ議員にメールで意見をしたことがありましたが、そう言えば「意を決して」いたようにも思います。
ただ、受ける側の立場になって強くお伝えしたいのは、
気軽にご連絡ください。
些細なことでも、個人的なことでも結構です。
申し訳なく思う必要はありません。
いくらでもお会いします。
ということです。なぜなら、
それが私の仕事だからです。
私にすればこんなかんじ
八百屋がトマトを売ってくれた。
カーディーラーで店員が車の説明をしてくれた。
塾講師が授業をしてくれた。
なんてことで過度に恐縮したり、有難がったりはしませんよね。
多少の謝意は示すことはあるでしょうし、それが素晴らしい仕事であれば、その謝意が大きくなることもあるでしょう。
無理難題をお願いするなら、それなりに恐縮したりもするでしょう。
ただ、普通はそれほどにはならないでしょう。
なので私は、「議員が相談に乗ってくれた」「議員が意見に耳を傾けてくれた」が、ごく普通のことになったらいいのにと思うのです。
逆に、「使わないと損だ」くらいに思ってもいいと思います。
代金は前払い済み
私たちの報酬は、その都度、相談に乗ったり意見を聞いたりした時に、その人からもらうのではありません。
言うまでもなく税から支払われています。市民・国民の皆さんに雇われているようなものですね。
そしてその議員の仕事はと言えば、議会で何か大層なこと言ったり、議案に賛成だの反対だのを決めたりするだけでなく、「市民の相談に乗る」「市民の意見を聴く」ということも含まれるのです。
これは抽象的な話ではなく、堺市議会議員の場合、ちゃんと堺市議会基本条例において職務としてちゃんと明記されているのです。(第3条2項や、第17条2項など)
好むか好まざるかに関わらず、皆さんは私たち議員への報酬を支払っています。なのに、もし遠慮してその機能を使わない(仕事を頼まない)のだとしたら、代金を支払った商品を受け取らないのと同じです。私はそう思います。
前払いしちゃっているのですから、恐縮する必要もなく、特段有難がる必要もなく、気軽に使っちゃいましょう。
できるかどうかを判断するのは私たち
中には、議員に頼むべき内容かどうかわからずに躊躇する方もいます。
たしかにご相談を受けた結果、「それは弁護士さんに頼んだ方がいいです」なんてことはしばしばありますし、公益に反すること、私の思想信条に反することであれば「その相談はお受けできません」とお断わりすることもあります。
ただその判断は私たちがすることですから、皆さんの側で事前にフィルターを書けてしまう必要はまったくありません。相談が空振りに終わったからと言って、追加で料金が徴収されることもありませんからね(笑)。
むしろ、躊躇された方に限って「それはまさに議員の仕事ですよ」と言うケースが多かったりします。基本的に政治は皆さんの生活の隅々にまで関わっているものですから。
そして、極めて個人的かのような相談も、その原因が実は行政の仕組みにあり、同じことで悩んでいる個人がたくさんいたりします。そうそう、先日もらった育休退園のご意見(下記ブログ参照)も、まさにその典型例でした。
「個人的なことなので控えよう」ではなく、「同じことで悩んでいる人がいるかも」とか、あるいは「こんな課題を議員に気づかせてやろう」くらいでもいいと思います。
気づかされ議員として成長する
そうなんです。
市民からの相談や意見で「気づかされる」ということがよくあるんです。
そんな経験はもはや数えきれません。
議員活動がこの5月で10年目に入りました。
私なりにこの9年間で議員としてそれなりに成長してきたつもりですが、それは市民の皆さんのご相談やご意見を伺う中で気づかされ、学ばされてきた結果でもあります。
「議員なんて」と冷たい目で見ている人は多いと思います。
一方で、この社会に対し「不満がまったくない」という人はいないでしょう。
私に限らず、議員と名の付く人はあちらこちらにいますし、おおよそメールアドレスくらいは公開していることでしょう。ぜひ、あなたのご意見なり、ご不満なり、お困りごとなりを、議員にぶつけてみてください。
そのお困りごとを改善できるかもしれませんし、議員を成長させるきっかけになるかもしれません。あるいはそうならなかったとしても、逆に「こいつはダメだ」と、次の選挙での参考情報くらいは得られるでしょうし、それは政治をよくしていく上でとても大事なことです。
私はご相談やご意見を、いつでもお待ちしています。
堺市議会議員ふちがみ猛志
LINE登録はこちらからも↓↓↓