議会活動報告チラシを図書館に
議会活動報告チラシの最新号が完成しました。
さて、このチラシに関して、議会改革について議論する場である議会力向上会議に一つの提言をしました。
議員が発行する議会活動報告チラシを地域資料として図書館で収集し、市民が閲覧できるようにしてもらえないか?
というものです。
これだけを聞くと、違和感を持たれる方もいるかもしれません。
しかし、これはすでに他の自治体でも例があり、私が見た範囲でも、千葉県浦安市の中央図書館で実施されているものです。(ちなみに、浦安市の中央図書館、および図書施策は大変先進的と言われており、市民1人あたりの図書貸出冊数は、堺市の約2倍です。)
そもそも図書館が収集する「地域資料」とは何でしょうか?
堺市立図書館のホームページでは、「地域社会の歴史、文化、行政、市民生活などあらゆる分野に関する資料、及びその地域で作成、発行された資料のことです」とされています。
我々の議会活動は、行政、市民生活に深く関わり、時に文化や歴史に関係することもありますし、もちろん、その活動を報告するチラシは、その地域(堺市)で作成、発行された資料です。よって、「地域資料」に該当することは明白です。
また、私たちが発行する議会活動報告チラシは、ほとんどの場合、その作成費用に税金を原資とする政務活動費が充てられています(充てられている比率は様々です)。
税金で作られた地域資料ですから、市民にはそれを「見る権利」、内容を「知る権利」があるはずです。
しかしそれをどのような範囲に配布し、どのように公開するかは、議員個人に委ねられています。
自分の支援者にだけ配っている人もいるでしょう。あるいは街頭配布だけ、地元地域へのポスティングだけ等々、その対応は様々です。
私は堺区全域にポスティングし、駅頭でも配布し、区外の方でも繋がりのある方には郵送し・・・、とかなり広範に配布しておりますが、それでも約8万枚です。堺市の全36万世帯から見ればわずかです。
堺市全域に配布するのは現実的に不可能ですし(お金と人手の問題)、最近ですとポスティングできないマンションも増えています。
しかし、選挙区外の方であっても、ポスティング禁止のマンションにお住まいの方であっても、市民として、あるいは納税者として、「見る権利」「知る権利」があります。
だから図書館で収集し、閲覧できるようにするべきと思うのです。
浦安の図書館では、地域資料のコーナーの一角に、議員ごとにファイルが作られ、その任期中に発行した議会活動報告チラシが纏められています。こうしていると、その議員の過去と現在の比較、そして他議員との比較もしやすく、選挙の際にも便利ですよね。
私は、このような取り組みが市民の知る権利に応えることになり、市民と政治の距離を近づけることになり、また比較されやすくなることによって議員に緊張感を生むことに繋がる(=よりよい活動に繋がる)ものと考えます。
実現に向けて、議会力向上会議でしっかりと議論していきたいと思います。
※ちなみに、堺市役所の市政情報コーナーでも議会活動報告チラシのコピーが見ることができますが、それはあくまでも政務活動費の使途の公開を目的としたものですし、政務活動費の領収書などの膨大な資料と混ざってファイリングされており、とても「税金で作られた地域資料の公開」という主旨に適うものではありません。
堺市議会議員ふちがみ猛志