違いを見せる努力
こんにちは。堺市議会議員(堺区)のふちがみ猛志です。
先日、素敵なイベントに参加させてもらいました。
若者たちとの交流会
有志の大学生の主催の「これからの堺のミライについて」というイベントで、超党派の議員と、10代、20代との交流会です。
無所属の私と、大阪維新の会の井関たかし議員、公明党の小野伸也議員がスピーカーとして参加し、大阪維新の会の中川あきひと議員がコーディネーター役となりました。
何がすごいって・・・
同じ選挙区のライバルが、超党派で、選挙前に集まり、台本なしだということです。
同じ選挙区で集まる難しさ
私はこれまで何度か、超党派の交流会・意見交換会に参加し、またその開催のお手伝い(他の議員への声掛けなど)をしてきました。
いずれも素晴らしいイベントでしたが、どのイベントも、集まった(声をかけた)のは、違う選挙区の議員でした。
たとえば、最近やったママ向けのイベントでは、私(堺区)のほかに、木畑ただし議員(中区)、森田晃一議員(西区)が参加していました。選挙区のライバル同士になると、どうしてもアピール合戦になったり、ギスギスしたりするかもしれませんし、また、主催者側に「選挙とは一線を画したい」という考えがある場合もあります。
違いは一目瞭然
でもこうやって、同じ選挙区の議員が並び、参加者の質問にその場で答えると、議員の「違い」は一目瞭然ですよね。選挙で「違いがわからない」なんてことにはなりません。
たとえばこの日も、なぜ議員の道に進むことになったのか?という質問に対し、それぞれ、
井関議員「勤めていた会社を辞めることになって・・」
小野議員「立候補してほしいとの強い要請が・・」
渕上「中学生の時に湾岸戦争があって・・」
なんていう出だしで、回答がまったく違うわけです。
こうして一緒になってやり取りすると、「違い」が明確になります(誰がいいとか、悪いとかではなく)。これが大事なことだと、私は思っています。
少なくとも、この日の参加者には、コーディネーターの中川府議も含め、「議員はそれぞれ違う」ということだけは、確実に伝わったことでしょう。
違いを見せたがらない議員
今回は有志の学生が、こうして「違いが見える場」を設けてくれたわけですが、私たち議員自身が、積極的にその「違い」を見せる努力をしなければならないと思っています。
しかし、残念ながらそれをしたがらない議員もいるようです。
私は以前、「図書館で議員の活動報告をストックすれば?」と提案したことがあります。
浦安市の図書館がそうだったのですが、「地域資料」のコーナーに、議員の名前のファイルがズラッと並んでいて、それぞれの議会活動報告チラシがファイリングされているのです。こうすれば、市民は各議員の活動を振り返り、簡単に比較することができます。選挙前なんて、とても便利ですよね。(※そもそも、議員の発行するチラシは地域資料に該当するので、図書館には収集する責務があるんですがね)
私の提案には、少なからぬ議員が賛同してくれました。ところが一部議員の「必要がない」の一点張りで、実現するに至りませんでした。その議員は、選挙前以外はほとんどチラシを発行しない方で、その中身も・・・で、きっと他の議員と比較されたくなかったのでしょう。「議員個人の違い、差」ではなく、「政党の人気」だけで選挙をしたいのだろうな、と私は思いました。何のために議員になったのかと、思いたくもなりますが、これが現実です。
違いを見せようとする議員と共に
そんな議員がいる一方で、井関議員、小野議員は、この日のイベントにも躊躇なく参加されたようで、私は嬉しく思いました。
お二人は、私とは考え方や活動の仕方で違う面がたくさんあります。前述の通り、議員を目指した理由も違います。だからこそ、その「違い」を知ってもらう努力を、互いにしたいものですし、この日のイベントはその一歩になったと思います。
この「違いを見せたい」「見せたがらない」については、政党というよりは、議員個人の意識に差があるように私は思っています。
今回の井関議員、小野議員だけでなく、たとえば(同じ堺区の)山口典子議員も、前述の図書館の件では私の提案を強く後押しをしてくれました。このように、違いを見せたい、あるいは見せることを厭わない議員もたくさんいます。ぜひ、そうした議員とも協力して、政治と市民との距離を近づけていきたいものです。さすがに今回の選挙には間に合いませんが・・、四年後に向けて何かやれたらと思っています。
そんな思いにもさせてくれた、学生たちのイベントでした。
堺市議会議員(堺区)ふちがみ猛志
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