支援学校視察
文教委員会で、支援学校を視察。
堺には、百舌鳥支援学校、上神谷支援学校という、2つの支援学校があるわけだが、
この2つの支援学校の設備に、格差がありすぎる!
これはもはや差別だ!
という声が、百舌鳥支援学校の保護者から上がり、「じゃあ、実際に見比べてみようではないか」と視察にいたった。
いやはや。
これは、すごい差だわ。
「差別」という言葉は適当ではないけれど、そう言いたくなる気持ちも、わからなくはない。
まあ、仕方ない面もある。
百舌鳥支援学校は、なんと全国で二番目に古い、由緒ある支援学校。
丘の上の狭い土地に立っている。
一方で上神谷支援学校は、府立高校の廃校に伴い、その土地に、校舎を建て替えて作った、まだできて7年ほどの支援学校。
南区の、それも駅からずいぶん遠い、元高校だけあって、土地は広く、かなりゆったり作られている。
例えば、、、
運動場。
百舌鳥…トラック一周70m(幼稚園?というくらいの広さ)
上神谷…直前で180m取れる。高校でもなかなかない広さ
体育館。
百舌鳥…270平米。バレーボール一面が取れない。倉庫もなく、舞台や、隅っこに道具が置かれているから、なお狭く感じる。天井も低い
上神谷…870平米。
プール。
百舌鳥…14x4m足らず。
カームダウンルーム。
(集団でいるのがしんどくなった時に、気持ちを落ち着かせるための部屋)
百舌鳥…無理くり廊下に作った仕切りの奥
上神谷…ちゃんと独立した部屋
などなど。
挙げればキリがない。
廊下も幅広く、走り回ってもぶつかる危険性が少ない上神谷。
たっぷりと陽の光が入り、明るく、自然と笑顔になる上神谷。
百舌支援学校の「ここを改善したい」という、先生方の声を集めて作ったから、上神谷の方が圧倒的に設備がいいのは、当然と言えば当然か。
通常の小中学校と同じく、支援学校も、住所によって、どちらに通うかが決められる。
よって、同じ市民なのだから、できるだけ公平にすべきなのは、言うまでもない。
もちろん、完全に一緒にはできないわけだけど、、、もう少し、なんとかならないもんだろうか。
百舌支援学校の敷地面積からも、限界はあるのだけど、少しでも多く予算をつけて、格差を是正しないと!
堺市議会議員 ふちがみ猛志