嬉しい初めての成果
議員活動5周年!
という節目の日を迎えた私に、嬉しいニュースが届きました♪
と言っても、議員活動に関するものではなく、保護司としてのものです。
私が担当していた少年の保護観察が、めでたく解除となりました。
半年間にわたって面談を続けてきましたが、保護観察所から、一定の更生が認められたということです。
私が保護司として担当するのは、これで2例目なのですが、1例目は20歳になって自動的に解除されたものでした(その彼は彼で、しっかり更生してくれていますが)。一方で今回は、短期保護観察(半年が目途)とは言え、改善が見られなければ保護観察の継続もありえる状況でしたから、そういう点では、今回の「解除」は、保護司としての活動が、初めて成果として形になったものと言えるのかもしれません。
保護司としてはわずかな経験ですが、私が担当した少年も、あるいは先輩方が担当した事例を聞いても、その少年だけに問題があるような非行の事例は、まずありません。少年がそこに至ることになった原因、課題が、必ず周囲に存在しています。家庭や友人関係、学校、社会などにです。
保護司として、微力ですが本人や家庭にアプローチすると共に、議員としても学校や社会の側の課題にアプローチして、少年が非行に至らない、あるいは再犯に至らない環境を作っていきたいと思っています。
1人が手を離れればまた1人と、そのうち新しい誰かを担当することになるでしょうし、それどころか、少なからぬ先輩保護司がそうであるように、複数人を担当することにもなるかもしれません。
次も「解除」を祝福できるように頑張りたいと思います。
保護司は深刻な成り手不足にあります。
それなりに時間を要しますし、犯罪や非行をした人と向き合うことに抵抗感を持つ人もいることでしょう。なのにお金をもらえるどころか、研修費などの負担も少々あり、、、私も自分がなるまでは「こんなこと、よくやるよなぁ」と思っていました。保護司が「究極のボランティア」とも言われるゆえんです。
犯罪や非行をした人が再犯してしまえば、それは社会全体にとって大きな損失ですし、逆に更生できたとすれば、それは大きな利益です。その差は非常に大きいものですし、何より、本人や家族の人生にとっては、計り知れない違いがあります。
更生には家族や雇用主、学校など、社会全体の協力が不可欠です。保護司は微力かもしれませんが、定期的に、直接本人と関わるという点では、やり甲斐があり、また自分自身の視野を広げることもできる、素晴らしい仕事(ボランティア)だと思います。
皆様もご興味があれば、ぜひ関心を持ってください。
そして「我こそは」と思う方は、ぜひチャレンジしてみてください。
余談になりますが、昨今政治の世界では、議員が報酬の一部を寄付するなどして「身を切る改革」と称する行動が見られます。世間に比べて高収入(と思われがち)な議員として、何かできる範囲で社会貢献しようという意図ならば、それを否定する気はありません。しかし、私個人の話をすれば、子どもが3人おりますし、色々と家庭の事情もあり、また何よりも、私自身が納得のいく政治活動のためには、それなりの資金も必要ですから、正直、私には彼らのような高額の寄付を続けることはできません(UNHCR・ユニセフ等のマンスリーサポート程度の、ささやかなものはやってますが)。
一方、議員という仕事の特性として、収入以外にも、「時間の融通が利きやすい」というものも挙げられます(決して暇なわけではありませんよ!)。その特性を活かして、(高額のお金は寄付できないけど)私自身の自由な時間を投じて社会貢献している保護司活動は、彼らの言葉を借りれば、私なりの「身を切る改革」なのかもしれません。
「国民に負担を強いる改革をするなら、まず議員からその姿勢を」と言う議員もいますが、地方自治体では市民ボランティアに支えられる事業が数多あり、それをお願いする側の人間として、私自身がわずかでもその姿勢を示すことができたらと思います。
ま、あくまで「彼らの言葉を借りれば」であって、私にそんな高尚な意図はありませんがね。
堺市議会議員ふちがみ猛志