最近の朝日新聞のこと
別に朝日新聞を擁護する気はない。
だって事実と違うことを報じたんだし、
そのことを認めながら謝らなかったり、
「謝るべき」との言論を黙殺したり。
ただね、色んなメディアが、ここぞとばかりに袋叩きにしてることには、強烈な違和感を覚える。
おたくら、誤報やってないの?
やった時、ちゃんと謝ってる?
私自身、堺市長選を政務秘書として支えて、「竹山は維新で出馬したのに」とか、そんな誤報に苦しんだよ。
辛坊治郎なんて、彼の誤報に抗議したけど、彼自身はバックれたね。
ま、堺市長選くらいの話ならまだいい。
小沢一郎の陸山会事件。
結局無罪になったのはご承知の通り。
さんざん有罪前提で報道したけど、無罪になったあと、メディアは何か反省したかな?
これは小沢一郎を是とするか、非とするかは関係ない。
また民主党政権を是とするか、非とするかも関係ない。
少なくとも、この有罪前提報道が、鳩山政権崩壊、参院選敗北、総理を選ぶ代表選挙での小沢敗北に繋がったのは間違いない。
日本の行く末に影響を与えた誤報であるのは間違い。
(その行く末が結果的にどうだったかは関係ない)
イラク戦争。
大量破壊兵器が存在すると報道し、この戦争を始める米国を支持する政権を、アシストしたメディアはいくつもあったね。
この報道がなくとも戦争の結果は同じだけど、数え切れないイラク人が亡くなった戦争を、誤報によって支持したわけ。
誰か反省し、お詫びしたかな?
とにもかくにも、なんだかねえ。
繰り返すけど、朝日新聞を擁護する意味ではない。
例に出した、小沢一郎氏や、イラク戦争をどうこう言いたいわけでもない。
ただ、世の中に大きな影響を与えた誤報は、これまでにもあったわけで、
いや、世の中とまで言わなくとも、人の人生に影響を与えた誤報なら、山のようにあるわけで、
じゃあ、ちゃんと謝った?
反省した?
そんなこともせずに、鬼の首でも獲ったかのような最近の朝日新聞叩きに、
「水に落ちた犬を叩け」
みたいな、息苦しい世の中の、見苦しい光景を見せられているような気がする。
朝日新聞は反省しようよ。
他のメディアも、叩くことより、これを機に自分を振り返ろうよ。
反省することはいくらでもあるはず。
ふちがみ猛志