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協調できた議会定例会

令和2年の最後の定例会が、本日最終日を迎えました。

盛りだくさんの定例会でしたが、私個人の感想を一言で表現するならば「協調」です。

会派のメンバーと、あるいは他会派と協調しながら何かを達成したり、合意点を見いだしていくことの大事さを実感した議会でした。

 

一つ前のブログに書いた、「保護司の面談場所の確保」の件は、同じ保護司である木畑議員と協調して取り組んだものでした。

 

後日、詳述しますが、兼ねてより取り組んでいたザビエル公園のパークPFIの件(私は「ザビエル公園に本当に必要なの?」という立場)では、南区で公園問題に熱心な小堀議員の協力を得て、当局より「パークPFIに拘らない」という答弁が引き出せました。

 

来年度予定されていた「第2子0~2歳の保育料無償化」が延期された件においては、同じ子育て世代の西議員が「救済措置を求める決議」を起案し、私がその調整役となり、全会一致で可決させることができました。

 

1人の議員では質問時間にも限りがありますし、所属委員会の関係で詳しく質疑できない場合もあります。そうしたことを、同じ会派の仲間と協調することで、成果を得ることができた議会だったようにも思います。

 

今回の議会においては、私は大綱質疑の出番はなく、文教委員会(教育関係)のみでしたから、

大綱質疑の出番のある木畑議員に保護司の件をお願いし、

建設委員会(公園関係を所管)の小堀議員にザビエル公園の件をお願いし、

健康福祉委員会(子育てを所管)の西議員が第2子の件の取り組みの先頭に立ちつつ、議運副委員長として多忙な西議員に代わり私が調整役となる・・・。

という具合でした。いずれもいい結果が得られました。

 

また、他会派とも協調できたと思っています。

 

公立幼稚園の存廃問題では、(これも後日、詳述しますが)残念ながら幼稚園の4園への削減することにはなりましたが、今後に向けて価値のある付帯決議を可決させることができました。

この件では、思いを同じくする自民党会派の西川議員と連携・協調することができました。

 

また、維新の黒田議員とも、私たちが出した「保育料に関する決議」と、維新が出した「財政に関する決議」について、協調してうまく妥協点を見いだしながら文言を修正し、双方の決議に賛成することができました。出した当初は、双方が反対し合うことになるだろうと思っていたものです。

私たちの決議はこれによって全会一致となり、非常に重みのあるものにできました。

維新の決議は、私たちが反対しても可決する見込みでしたから、正直なところ「どうせ修正してくれないだろう」と思っていたのですが、私たちの修正希望をずいぶんと飲んでくれました。

過去には維新の「否決されることを前提とした提案」に象徴される議会での姿勢を、私は幾度か批判したことがありました。しかし、今回の双方の決議における調整では、まったくそうではない、協調的な姿勢を示してくれました。この点については、敬意を表したいと思います。

 

本来地方議会は、国会のような与党・野党(ある意味、敵・味方)のハッキリした議院内閣制ではなく、1人の首長に対し、多様な目線でチェックし合う二元代表制です。議会の中に敵も味方もありません(本来は)。

考え方の違う政党(会派)であっても、考えの共通する部分はたくさんありますし、その中で協調して何かを合意し、前に進めることもできるはずです

 

緊張感を持って対立せざるを得ない局面もあるわけですが、基本的にはこの協調の精神を持って、今後も議会活動に取り組みたいと思います。

そう強く思わせてくれた定例会でした。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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