情報公開でアレルギーへの安心を
本日、給食におけるアレルギー対応についてのご相談を頂きました。
私には3人の子どもがおり、すでに2人が小学生ですが、アレルギーの問題があまりないこともあって、ほとんど勉強をしたことのないテーマでした。今回、当事者のご相談を聞くことで、大変勉強になりましたし、「当事者の声」の大事さをつくづく実感しました。
さて、その中身ですが、たくさんのご意見を頂いたので、細かい部分は割愛します。
堺市の対応が、たしかにイマイチな部分。
当事者に不満のある対応でも、実はちゃんとした理由があってそのようにしていた部分。
調べてみると、色々あったわけですが、
根本的な問題は、「情報公開が不十分」だということです。
堺市がどのような対応をしているのか、またその対応をする理由や、そもそものスタンスが、当事者に伝わっていない(伝える姿勢が足りない)のです。
典型的なものを一つ。
「大阪狭山市 アレルギー」と検索すれば、トップ10に、大阪狭山市の「食物アレルギー対応」というページと、「乳幼児のアトピー・アレルギー電話相談」というページが出てきます(yahoo検索で確認)。前者のページに入ると、学校給食での対応をまとめたパンフレットが2種類出てきます。
一方で「堺市 アレルギー」と検索しても、出てくるのは医療機関のページばかり。
これは検索のSEO対策の問題かと思いきや、そうではありません。
実際に、堺市では「学校給食でアレルギー対応がどのようになっているか」を示す資料を、ホームページで公開していないのです。
このことを指摘したところ、担当課の最初の返答は「入学前の面談で、アレルギーの子どもの保護者には資料を渡しています」というものでした。
しかし、これでは遅いのです。(ということが当事者にお会いして分かりました)
アレルギーの当事者にとっては、それこそ子どもの命にも関わりかねない、少なくとも日々の生活には大きく影響する(対応次第では毎日弁当を作ることに)、大きな問題です。
自治体のアレルギー対応の如何によって、引っ越しされる方も少なくないそうです。
だから、「入学する時に」ではなく、「事前に」お伝えしておかなければ、「子どもを小学校に通わせるまち」として選びようがないわけです。
現に、本日相談に来られた方の周りでは、何人ものアレルギーの子を持つ方が、どんな対応になるかわからない堺市から、オープンにしている大阪狭山市に引っ越されたそうです。
情報非公開の堺市より、情報公開の大阪狭山市を信頼する。当然ですよね。
対応の具体的な内容ではなく、そもそもの姿勢の問題なのです。
この件については、速やかに公開を検討し、11月議会が始まるまでに返答するよう求めました。もちろん、その時の回答次第では、議会で取り上げるつもりですし、場合によっては市長か教育長に、情報公開の姿勢について問うつもりです。
資料はすでに堺市にもありますから(資料の改善は必要だと感じますが)、公開する気があれば、すぐにできます。11月議会を待たずとも、当然のように対応してくれるものと期待しています。
大阪狭山市の公開されたパンフレットの1ページ目には、こう書かれています。
― みんなと一緒に給食を楽しめることをめざして -
堺市にお住まいの当事者の皆さん、堺市からこんな言葉を聞いてみたくないですか?
堺市議会議員ふちがみ猛志