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始業式延期の情報発信に問題あり

堺市内の小中学校で、明日48日に予定されていました始業式(臨時登校日)が延期となりました。

 

しかし、その情報発信を巡って、問題があったと私は感じています。

 

今回の延期の発表は、私の見た限りでは、

 

永藤市長のTwitter4713:12

堺市広報課のTwitter4713:06

堺市のLINE4713:15

 

という具合に、7日13時過ぎに発信がなされています。


前日午後にいきなり「明日の始業式は延期!」という案内ですから、保護者の皆様は驚かれたことでしょうし、この情報が明日の朝までにすべての保護者に伝わるのか、心配です。

SNSを利用されていない方や、日本語が読めない方もいらっしゃいますからね。

 

そして何より!

 昨夜の時点で、「始業式あり」という情報発信がなされていますからね。それを見て、あるものだと思い込んでいる方も多いはずです。

 私が問題視しているのは、この昨夜の情報発信です。

昨日、上記の3つのSNSから、以下の時間帯に「始業式あり」の情報(※)が発信されています。

 

永藤市長のTwitter4616:32

堺市広報課のTwitter4619:04

堺市のLINE4619:03

(※)主に「56日までの休校の延長」と「入学式は実施」「48日は始業式(臨時登校日)」とするホームページでの案内のリンクを貼ったもの

 

特に問題は、この広報課のTwitterと、堺市のLINE(これも広報課が運営)です。

 

なぜなら、その時点で、すでに堺市教育委員会では延期の方針決定がなされていたからです。

 教育委員会に確認したところ、延期の方針が決まったのは、広報課の発信の30分ほど前、18時半頃だったようです。

まず一つは、教育委員会と広報課の情報共有が遅いということを指摘せねばなりません。これも役所にありがちな縦割りの弊害なんでしょうかね。対策本部まで立ち上げっているわけだし、重要情報の共有を図る横ぐしがなかったのでしょうか。

 

そしてもう一つ苦言を呈しなければならないのは、広報が事態を先読みしていないということです。

 

46日の17時すぎの時点で、安部首相が記者会見で「明日、緊急事態宣言を発する」旨を表明しています。

さらに言えば、45日の深夜の時点で、マスコミ各社が「緊急事態宣言へ」と報じているわけです。

これらの状況から、「入学式や、始業式にも変更があるかも」と先読みしてしかるべきです。そして、その予測のもと、情報発信の前に教育委員会に「変更にならないか?」と確認してさえいれば、「始業式あり」という「変更されることが確定している情報」を発することもなかったのです。

 

現に私自身は、6日の午前中に教育委員会に「緊急事態宣言が出たら、始業式はなくなるのか?」と問い合わせ、担当者から「(組織的決定ではないものの)間違いなくそうなると思う」と返事をもらっています。

 そういう意味では、市長も、5日深夜の報道を受け「変更になるかも」と先読みしていれば、616:32の情報発信はなかったことでしょう。

あるいは、リンク先のホームページの「48日始業式は臨時登校日」とする情報を削除するなり、「調整中」に変更するなりして、正確な情報を発信できたことでしょう。

 

今は、災害と同様の危機事象だと思います。

しかし、今まさに津波が襲来している時のように、11秒を争う事態ではありません

ゆえに、少し落ち着いて、「確実に情報を共有すること」「事態が動いた時(動きそうな時)は、冷静に先読みすること」「変更しそうな情報の発信には、慎重になること」が大事だと思います。

保護者の皆さんには混乱を与えたかもしれませんが、命に係わるようなものでありませんからヨシとして、ぜひ今後の情報共有、情報発信の教訓にしてほしいものです。

 

 

堺市議会議員ふちがみ猛志

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