是々非々と政党
無所属でよかった、と改めて思った八月議会。
毎議会、いくつかの意見書が提案され、採決される。
意見書とは、地方自治法に基づき、地方議会が国政や、府政などに意見表明するもの。
よく意見書を出すのは、公明党と共産党。
公明党は、国政与党だけあって、ある程度現実に即した意見書を出してくる。
福祉の充実を求めたりで、まず否決されることはない。
一方、共産党は(失礼だが)、ほぼ間違いなく否決される。
理由の一つが、「現在の政府の政策を否定するものが多いから」だろう。
消費税増税の中止とか、辺野古への基地移設反対とか、少なくとも国政与党である自民党、公明党が賛成できないものが大半で、それだけでも可決は難しくなる。
もう一つが、「共産党だから」ではないかと私は思う。
これには、私は違和感を覚えている。
「共産党が提案したものに賛成するわけにはいかない」という雰囲気。
今回の議会でも、たしかに前者の理由に該当するような内容が大半だったが、一つ、「子ども医療費助成の府費負担を求める」というものがあった。
市町村ごとに、子ども医療費助成のレベルに差がついていて、ある程度は府が負担を増やして、底上げを図るというもの。
これは、少なくとも、自民、公明、維新の各会派が必ずしも反対する内容ではなかったように思う。
反対した理由は聞いていないが、少なからず、「共産党が提案したものに賛成するわけにはいかない」という大前提があったのではなかろうか。
他にも、TPP交渉において、「国会決議を遵守するように」というものもそうだ。
国会で、自民、公明も含む賛成で決議された内容を、「遵守せよ」と言ってるわけだから、それに反対するのはよくわからない。
やはり、是々非々でありたい。
国で対立しているから、とか関係なく。
誰が提案しようが、いいもんはいいし、あかんもんはあかん。
無所属だからそれができるし、大半の政党では、一定程度、それが制約されてしまいがち。
なお、私の所属する会派ソレイユ堺は、無所属議員が大半なので、国政マターの意見書に対しては、会派拘束をかけないことにしている。
そして、共産党であれ、公明党であれ、いい提案には賛成するし、ダメな提案には反対することになっている。
当然の話だが。
堺市議会議員 ふちがみ猛志