あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
2016年が始まりました。
今年はどんな年になるのか。
どんな年にしなければならないのか。
そんなことを考えつつ、私なりの思いをいくつか綴りたいと思います。
①堺市議会を正常化させる年に
いきなりこんなテーマなのが残念なのですが、、昨年末の堺市議会のトピックスは、何と言っても「初の百条委員会の設置」です。
私もその委員となり、昨年最後の公務もこの委員会でしたし、新年早々、一月中にも2度の開催が予定されておりますから、これに触れないわけにはいきません。
一千万を超える政務活動費の不正支出、隠蔽工作とも取られかねない不自然な証拠の数々、議員・秘書・業者が古い友人という馴れ合いの構図。
市議会の信頼回復のためにも、しっかりと真相を解明せねばなりません。
また同時に、本件の解明だけでなく、政務活動費のガイドラインの改定にも着手せねばならないでしょう。
私は、より一層の透明化、情報公開しかないと思っています。
②堺市議会の新たなカタチを作る年に
私はかねてより、「チェック型の議会から提案型の議会へ」と考えてきました。
昨年はいくつかの委員会で、委員間討議が行われ、私も都市活力創出調査特別委員会で経験しました。
大阪の地方議会においては、維新か反維新かばかりに注目が集まり、互いに相容れないように思われがちですが、こうした討議を通じて、政党・会派の枠を超えた合意形成が可能だと、実感しました。
例えば、同特別委員会の討議では、中心市街地の活性化において、南海高野線連続立体交差事業が極めて重要であること、それにより東西交通の選択肢が広がること、自転車・歩行者目線のまちづくりが重要であることなどが確認できました。
どれも当たり前のようですが、こうしたことが、公式の場で、維新から共産に至るまで顔を合わしながら、「そうだよね」と認識を合わせられたことは大きいことだと思っています。
こうしたことを議会の共通認識と位置づけられれば、それに繋がる具体的な政策についても、スピーディーな議論・提案が可能になります。
討議の場を増やし、活性化させることが、議員のレベルアップにも繋がるはずです。
それはとりわけ、一年生議員の頑張りにかかっているようにも思います。
討議の活発化、新人としての積極参加、会派を超えた合意形成、それによる堺のビジョンづくりと、具体策の推進。
新しい堺市議会を作れるよう、頑張ります!
③現市政の大方針をカタチにする年に
現市政の大方針と言える、マスタープランが10カ年の後半に突入します。
子育て、歴史文化、匠の技に重きを置いた大方針には、ほとんどの議員にとって、異論のないところだと思います。
肝心なのはその中身。
特に私は子育て世代の一人として、最重要方針である「子育てのまち堺」において、具体的な政策がしっかり推進されているか、また市民がそれを実感できるのか、しっかりチェックし、また提案していきます。
前年から取り組んでいます、
・多子家庭支援(まずは多子家庭への負担増となった、昨年の保育園利用料問題を、速やかに是正すること)
・放課後児童対策事業の環境改善
・病児病後児保育の充実
・図書環境の改善
・子どもの遊び場づくり
を、一層進めたいと考えています。
④現市政のいい方針を恒久化する年に
不透明な政治状況が続いています。
例えこれからどのような政治状況になろうと、現市政の「いい方針」については、今後も10年、20年と、継承していってもらわねばなりません。
すべての方針ではなく、「いい方針」です。
そうしたものについては、理念条例の制定も含め、堺市の恒久的な方針として、位置付けられないものかと考えています。
具体的に何を?
というのは、この時点では控えておきたいと思います。ここではその程度にしておきます。
最後に、堺市議会議員としてではなく、むしろ「一人の政治家として、一人の市民として」という感覚ですが、
⑤立憲主義を取り戻す年に
と思っています。
私は無所属、是々非々の立場です。
現政権の全てを否定しているわけでもなく、自民党の政策の中にも「なるほど」というものはあります。
しかし!
一昨年の解釈改憲と、それに基づく昨年の安保法制は、日本の民主主義、立憲主義に、大きなキズをつけたものだと思っています。
歴史的汚点と言えるでしょう。
中国がどうとか、防衛上どうとか以前の問題です。
これまでの自民党政権が「違憲」と言い続けてきたものを、一内閣の判断で「合憲」に180度変わったわけです。
これを許せば、これからの政権は、誰がどうやって縛るのでしょうか。
少なくとも今夏の参院選は、そんな思いを込めて、取り組まなければならないと思っています。
それでは、皆さんにとっても素晴らしい年となりますことを祈念しています。
本年もどうぞよろしくお願いします。
堺市議会議員 ふちがみ猛志