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憲法について考えよう

憲法記念日は過ぎてしまったけど。

ずいぶんと憲法に関する報道がなされ、憲法について考えてみた人も多いのではないだろうか。
有識者のコメントで、それなりに見受けられた意見だけど、
「護憲vs改憲」
ではなく、まずは、
「立憲vs非立憲」
について議論しなければ(考えなければ)ならないんじゃないだろうか。
変えるかどうかが大事なのではなく、
何をどう変えるか(あるいは、変えないか)が大事であって、
その判断のためには、
「憲法って何?」
を、もっとしっかり理解しなければならないと思う。
護憲派から時折聞こえてくる(あるいは、改憲派が護憲派を批判する時に言う)、
「憲法には未来永劫、指一本触れてはならぬ」
「改憲の議論すらしてはならぬ」
という風には、私は思わない。
しかし一方で、「憲法とは何か?立憲主義とは何か?」を理解していない発言が、最近の改憲派から、特に安倍政権になってからは有政治家からすら聞こえるようになったことには、ただただ危機感を覚えるばかり。
一万歩譲って、立憲主義とは何かを理解した上で、「いや、それよりも非立憲的な専制政治がいいのだ!」と言うなら、まだしも。(もちろん、これも危険だが、無知な暴走よりマシ)
各社世論調査で差異はあるものの、
(私の見た範囲では)
「改憲反対」は4割程度なのに対し、
「安倍政権下での改憲反対」となると、5割を軽く超える。
このギャップはまさに、安倍政権の非立憲の姿勢に対する反対であって、「立憲主義を堅持しつつ改憲」が多いものと思われる。
(他にも、「じっくり議論して改憲」とか、「9条とかでなく、環境権などを追加」とかとあるだろうけど)
言うまでもなく、日本国憲法は70年間、変わっていない。
それだけ、憲法を変えるというのは、大変な作業なわけで。(変えづらさ以外にも、色んな要因はあるが)
ゆえに、いったんおかしな方向に変えてしまうと、修正するのも実に大変な作業になる。
だからこそ、私は思う。
「護憲vs改憲」で急いで議論するよりも、いったん立ち止まって、
「憲法って何?」
「立憲主義って何?」
「非立憲主義でいいの?」
をしっかり議論しなきゃと思う。
ようやく、そうした機運が高まってきた、この一年。
改めて、憲法記念日を経て、そして改憲の是非が争点となる参院選を前に、その機運を高めたいなと思う。
堺市議会議員  ふちがみ猛志
意見・提案